SE-PostgreSQLの性能を測ってみた

SE-PostgreSQL 8.4devel (r1063) つまり開発版の最新版でパフォーマンスを計測してみた。userspace AVCの改良を加えただけあって、結構イケてる気がする。トライアル回数が少ないので、多少のばらつきが存在するが、性能上のペナルティは最大のケースでも 8% 程度。誤差を勘案すると、実際には〜5%程度といったところか。これなら十分十分。

ちなみに、userspace AVC の改良のポイントとしては、(1)大半のケースで Subject にクライアントのセキュリティコンテキストが来る事に着目。だったら、Trusted Procedure呼び出しでSubjectが変わるたびに、AVC自体を切り替えて探索回数を減らせばよい。(2) (1)と関連して、AVC探索の際に文字列比較を全く行わないようにした。(3)内部インターフェースを工夫して、カーネル呼出しを極力減らした。

PGcon2008の前に計測した時は、最悪で〜12%くらいの性能劣化があったので、割と満足のいく結果である。