バンクーバレポート(その0/出発編)

厳密に言うと、これは出発前の記録でもあるわけだが。

プロデュースド by せりあさんによる、女子カーリング『日本 vs イギリス』の観戦イベントに参加、その足で成田空港に向かっているNEXの車内でこの日記を書いている。

六本木のシダックスに参集、およそ20数名程度が集まって応援。
今日は土曜日の12:30〜NHK総合での生中継と、まさにバンクーバ五輪を通して、最も多くの人に観戦の機会があったゲームではなかろうか。
(さすがに平日2:00AMとか7:00AMは厳しいよね・・・)

放送時間の関係で3END、日本1−0英国で日本先攻の場面から。
目黒のラストショットでピールアウトになってしまうミスが出たものの、 英国スキップエヴァ・ミューヘッドのラストもピールできずステイ。
1点取らせる事に成功。

後攻の4END、相手のラストはNo.1/2を確保しに行くドローだったが、ウェイト強く若干奥に行ってしまう。No.1/2ではあるが、距離近くダブルテイクアウトが可能な位置。
目黒さんの本来の作戦は、左→右と当てて両方を出す狙いだったんだろうけど、少しワイドに出て右→左に当たって3点。
前にある石を避けるタイトなラインを狙わなくちゃいけないから、ナローにだけは出ちゃいけないという心理だったのかな…。非常によく理解できる(笑

5ENDは2点返されて、4−3とリード、後攻を持っておやつタイムに。

前の中国戦ではイマイチというか、いま二つだった近江屋さんが後半に素晴らしい働きを見せる。何ENDだったか少し定かじゃないけども、狭いラインをジャストのウェイトで通してセンター近くのストーンに当てて、石半個分をずらすロールとかがビシビシ決まっていたので、目黒さんも楽だったんじゃないかと思う。
(あ、しかし一本ヌルーがあったような…。)

後半はかなりタイトなライン取りを要求するショットが沢山あったけども、チームJAPANの精度が神がかり的。本橋さんのダブルテイクアウトとか、目黒さんのレイズテイクアウトとか、完全にお腹一杯です本当にありがとうございました状態。

6ENDは少し英国に形を作られたものの、目黒さんのこれぞスキップというドローで1点。事なきを得る。5−3

7END、確か本橋さんが長距離のダブルテイクアウトとか、近江屋さんの神ロールがあり、最終的に1点スチール。6−3

8END、英国には非常に難しい陣形に。センターの日本のストーンの後ろに、英国、さらに日本の石が団子状態。しかも、前はがっちりガード。
これを見ていたぶんたまさん、1点スチールは間違いないと信じてトイレに。

だが、英国はここで信じられない(Amazing!)なショットを選択。10時方向の石にヒットさせ、ストーンの方向を変えてセンターに。見事ヒット!
微妙に最後のストーンが中心に近く、英国が一点を返して6−4

後攻の9END、日本としてはこのエンドブランクでも良いはずだけど、盤面がゴチャゴチャしはじめる。スキップ目黒のラスト1投を残した段階で、相手にNo.1/2。ガードストーンに守られている。最後のENDで後攻ということを考えても、2点までなら取られても大丈夫な場面。
俺なら3/4は見えている相手No.2を10時方向から押して、ダブルで出せたら儲けもの。残して相手に1点でもいいやと思いそうな場面(しかも目黒さんは左利きだし)。
しかし、目黒さんの選択は、味方の石をピンポイントで押して、相手のNo.1/2の両方を弾き出す Amazing! Amazing! Amazing! な一投。狙って本当に決めてしまうのがすごい。

ニュースなんかでは『大量5点を奪って突き放した』という書き方が多いけれども、これ、実際はそこに至る試合展開の中で、英国に対して大量失点のリスクを犯してでも先攻でスチールを狙わざるを得ないという流れを作ったという事だわな。

マジで見ごたえのある神ゲーム。そして、土曜日の午後という、日本の視聴者に優しい時間帯にNHKの地上波でこのゲームを放映できた意味は限りなく大きいように思う。

実はこの試合、(ドメスティックに)解説はぶんたまさんがしていて、小林さんの解説はあまり聞けてなかったんだけど
『カーリング』コミュニティ『【ネタバレ】予選 イギリス戦』トピックでの書き込み

今日の小林さん
序盤「カーリングが分からない人のために解説する(キリッ」
中盤「相手の国のためにも中立に解説する(キリッ」
終盤「イエース!イエース!イエーーーーーーース!!!!」

たすけてwwwwwwwwwww

これは見てみたいwwww


試合終了後は、六本木から地下鉄で東京駅。NEXに乗って成田空港に。
19:00成田発バンクーバ行きのAirCanada便に搭乗。普段はJALでごじゃるので、第一ターミナルは確か初体験だったような気がする。
一応、夜に出て朝に着く予定のフライトなので、機内では睡眠を心がける。
「青森ドロップキッカーズ」読了。機内食を食べてみて、JALは頑張ってるんだなぁというのを実感。

翌、現地時間の10:56に現地に到着。ブリティッシュ・コロンビアの島の上を通過し、入り組んだ海岸線の奥に広がるバンクーバの町並みは綺麗。
雨が多いと聞いていたが、現地は雲一つない快晴。

日本時間では朝。ちーと眠いが、これから宿からカーリングの行われている Vancouver Olympic Center へ公共交通機関を使って行く予行練習。
あと、ダウンタウンで飯を食うことにしよう。この辺、コンビニの一つもないのよね。住宅街だし。