東京都選手権2008 対樋熊打線

東京都選手権・予選Bブロックの最終戦は、昨年度チャンピオンの樋熊打線。

樋熊打線 vs みくたま
チームの名前から受ける印象を比較しただけでも
ま る で 勝 て る 気 が し な い。

昨日、軽井沢から帰る道すがら、チームのメンバーと決めたこの試合の目標は「スチールを許さない」こと。たぶん勝つのは無理だけど、これくらいの目標ならなんとか…。という感じで。
ビッグエンドを作って一気に返すというのは、どうしても偶然に左右されるけれども、ラストロックを持っているという有利さを着実に活かしていくには、スチールを許さないという方が具体的で良いだろう。

で、その結果。

2008/01/12 於・カーリングホールみよた
樋熊打線|1003300|7
みくたま|0110011|4
1END:
ジャンケンの勝率.750を誇る我がチームのヴァイスがラストロックをゲット。しかし、ハウスをオープンにしてラストロックを叩き込むところまでは行ったが、最後No.1を弾いた後横にそれ、いきなり1点のスチールを許す。

2END:
序盤はテイクの打ち合い、だが、ミスで横にそれたストーンをきっかけに、激しい裏取り合戦。ラストロックでは、完全にガードされたNo.1よりも近い位置にドローを決める必要があったが、スイープで伸ばしてなんとか1点

3END:
上手くガードの裏に自ストーンという局面を作ることができたので、ガードを置いて守りに入る。相手のラストロックの際にはNo.1とNo.2を持っており、No.1は完全にガードされていたので、No.2だけが弾かれて1点スチール。
大げさに言えば、いくら強いチームが相手とはいえ、耐えて耐えて有利な局面を待ち、それを守りきる事ができればスチールも可能という事を実証できた

4END:
激しいテイク戦。だが、一個のテイクミスをきっかけに相手ストーンがハウスに貯まり、十分に数を減らすことができなかった。
計算は単純で、(このエンドのミスショット)+(ラストロック) = 3点である。強いチームは、このようなチャンスを決して見逃してくれない。

5END:
この試合、悔いの残るエンドである。
後攻の際のプランに則り、ハウスをオープンにしてラストロックの状態まで持ってきた。ハウス中心へはガードされているが、位置関係的には16時方向のストーンを使ってロールすれば良い。
一方、スイーパーには12時方向に並んでいるストーンをバッキングに利用してのドローだと思っていたらしい。そこでスイーパーが混乱してしまい、適切な対処を行うことができなかった。この3点は、試合中の意思疎通がきちんと行われていれば、与えずにすんだ点数だと思っている。

6END:
ハウスをオープンにして…というプラン通り、過剰なガードが置かれないようにして、ラストロックでは相手ストーンをめがけてヒットステイ。これが決まり、1点を返す。

7END:
時間の都合上、最終エンドとなった。4点差のある樋熊打線は、スルーショットからはじめ、完全に逃げ切り体制に入っている。
ちょうど、先日のかなタイム戦で我々がやった事を、立場を逆にしてやられることになる。
そうは行くかと、先ずはセンタードローとコーナーガード。リードの2投で完璧なガードが決まり、後はカムアラウドで石を入れていくだけ。樋熊はそれを外しにかかる。
サード一投目を終えた時点でハウスの中にストーンは一個。これ以上テイクを許せば、その時点で追いつける可能性が数学的に消滅する。
だが、相手は3連続でスルー。我々はその間にハウス内に3個の石を置き、ラストロックを残してハウス内には点差と同じ4個の石がある状態。
結果は、相手ラストショットで我々のストーンを弾かれて1点に留まった。4−7の敗戦ではあるが、チャンピオンを相手にしてゲームの形を組み立てることができ、『ワクワクするような』ゲームにはなったと思う。

総括:
目標としていた『スチールさせない』は、1ENDでいきなり不達成となったが、2回スチールされた分は、2回スチールしているので相殺だろう。
結果だけ見ると、Bリーグで1勝3敗。この成績は初参加となった昨年大会と同じだが、負けた3つのゲームからも、技術的に高いレベルにある相手と試合をする際のゲームの進め方(弱者の戦略とでも言おうか)を学び実践することができた。
敗北して学ぶ、これこそ、試合に勝利する事と同様に価値のある事ではないか。

最後に、我々の参加した予選Bブロックの最終結果を。

順位|チーム名|樋EVみかバ|最終成績
1位|樋熊打線|−○○○−○|4勝0敗(決勝T進出)
2位|EDGE|×−−○○○|3勝1敗(決勝T進出)
3位| V−2|×−−○○○|3勝1敗
4位|みくたま|×××−○−|1勝3敗
4位|かなタイ|−×××−○|1勝3敗
6位|バンビナ|×××−×−|0勝4敗
(※)変則リーグ戦のため、直接対決のない組み合わせがある。
(※)2位3位は、チームドロー戦によって決定。
(※)2位以上が決勝Tへの進出
今大会を運営した小川さん・向井さん他東京都カーリング協会の皆様、対戦した・しなかった参加チームの皆様、ありがとうございました。
今年もまた、カーリングを楽しんでいきましょう!