参議院選挙

新聞に参議院選挙の選挙公報が折り込まれていた。私は東京都に住んでいるので、20名もの候補者が立候補している東京選挙区。
一番上に出ている人が、「めざせ核武装!『美しい国』より強い国!」と書いていて、あまりの力強さにワロス維新政党新風の人ね。

23日付け朝刊の情勢調査によると、
鈴木寛(民主)
が一歩抜け出し

保坂三蔵(自民)
○山口那津男(公明)
大河原雅子(民主)
までが、ほぼ当選圏内

丸川珠代(自民)
川田龍平(無所属)
が、競り合ってるということらしい。

なんか今回は与党がすこぶる不人気のようだが、俺としては、安部首相には(勝てとは言わないから)負けてもらいたくはない。
なので、(評判は散々だが…)自民党に一票ということで丸川女史に投票する。まるで「不味いカレーか、腐ったウンコか」という選択だが、東京の5人目に川田候補が滑り込むくらいなら、不味くてもまだ食べ物の丸川女史がベターだろう。

自分の見解だと、民主党が支持を伸ばしているのは、これまで小泉〜安部内閣の改革路線で煮え湯を飲まされてきた所謂『抵抗勢力』の人達に歩み寄るような政策を打ち出しているからに他ならないから。

例えば、農家への個別補償政策。これは農家による農業という現状肯定で、国際的な競争力にますます悪影響を与える。後継者の問題も、家という縛りに括られてるから後継者難ということになるのであって、積極的に法人化を進めれば、所詮、雇用契約なので幾らでも代替が効くのではないか。
あと、実は資産を農地という形で保有・相続することで、税制上は有利に扱われるが、これに手を付けるという話も出ていない。正直なところ、これは地方票を狙ったバラマキ・既得権保護以外の何者でもないのではないか。

もう一つ突っ込みを入れると、民主党マニフェストの中に最低賃金を時給1000円を目標に引き上げるなんて書いてある。
しかし、これで生活が豊かになるのは物価が統制されている共産主義社会か、市場による調整が働くまでの短期間の話でしかない。
労働コストが上昇するのだから、当然、企業の正しい対応としては生産技術の省労働力化を進めるか、最終生産物の価格に転嫁することになる。あるいは、業態によっては中国やインド等の人件費の安い国へのシフトを加速するか。
省労働力化は失業率の上昇に繋がるし、物価の上昇は実効賃金の低下となって跳ね返ってくる。即ち、ちっとも生活は豊かにならない。
そもそも、昨今、問題とされている正規雇用/非正規雇用者間の格差の解消といった時に、最大の抵抗勢力となるのは労働組合なのに、野党の状態であって労働組合と手を切れない民主党が、果たして政権与党となった時に『抵抗勢力』を斬れるのか?

小泉政権以降の自民党は、従来の支持基盤であっても改革のために必要とあれば斬ってきている。今回の選挙でそれが恐らく証明されるだろう。私はその実績を買いたい。

普段は技術の内容ばかりのブログだが、選挙報道があまりに一方的で腹が立ってるので書き散らかしてみた。民主党も、前原さんの頃は結構良かったんだが、小沢さんに代わってからは選挙のために『理念も捨てた』ように見えてならない。

ところで、鈴木寛さんに投票するつもりで「鈴木」って書いたら、冒頭の核武装の人と按分票になるのなwww