バンクーバレポート(その1/男子カーリング編)

という事で、無事に宿に到着。

今回宿泊したのは、バンクーバの南側、リッチモンドにある民宿。
一応、到着した20日に試合観戦の予定がなかったものの、明日の朝に迷ったりしないように、会場までのルートを確認がてら出かけることにする。
(注: この時点で、日本−英国戦観戦イベントから機中で仮眠しただけで起きっぱなしww眠いんじゃ!!)

バンクーバ/リッチモンド市内は、スカイリンク社の運営する公共交通機関が整備されていて、結構いろんな所に行くのに重宝する。しかも、五輪期間中はチケットの提示だけで運賃は必要ないため、タクシーを使ったりするより格段に安く移動できる。


で、リッチモンドの中心部までは SkyTrain という都市鉄道が来ているのだが、宿はもう少しバスを乗り継いだ所にある。深夜になると30分に1本程度に本数が減るので、19:00〜の試合の時などは注意が必要。

SkyTrainは、丸の内線と同じように、レールの他に電力供給用のレールが敷設してある。これは地下部分の工事費削減のためか。
リッチモンドから橋を渡ってバンクーバに入ると、鉄道は地下部分へ入る。15分程度で、Vancouver Olympic Center最寄の King Edward 駅に到着。

どうでもいいが、カナダにこの手の命名多いな。
前に PGcon2008 で行ったオタワにも King Edward Street てあった。

一応、会場への経路を確認して、まぁ、一時間くらいは移動時間を見ておかないとな…と思っていると、なんと当日券の売り場が。
手持ちのチケットは、日本チームの出場する5試合のみだったが、せっかくの機会だし、世界最高水準のカナダ男子のゲームでも見ておくかと思って、チケットを購入。19:00〜の試合を観戦することにした。

中へ入る前には、空港の保安区画みたいな手荷物検査があるので、これも早めの入場が必要な様子。食べ物・飲み物は中で買える。味はどうか知らないが。
トイレは簡易トイレが大量に設置されているが、かなり不潔なので、できればお世話になりたくない。

中へ入ると、急傾斜のスタンドに赤色の観客がびっしり。でも、これは仮設スタンドなのか?
カナダの応援は「Go〜カナダ〜ドカ!ドカ!ドカ!」と足元を踏み鳴らすので、かなり大きく響く。
日本チャチャチャは所詮手拍子なので、ボリューム的にかなり劣勢。どうしたものか。

観戦したカナダ−英国の試合。かなり別次元の戦い。まるで宇宙人(not 鳩山)同士のゲームのようだ。
なんであんなに弱いコントロールウェイトでピンポイントで狙ったところに当てて、ストーン半個分だけロールとかいう芸当が1ENDのうちに3回も4回も出てくるのか。

女子ではチーム青森がなんとか世界水準の相手とタメを張れてるが、男子でSC軽井沢が出て行ったときに、こういう相手にどうやって戦うんだろう。
で、SC軽井沢に続くチームが今の日本にどれくらい存在するんだろう。
少し絶望的な気分を感じた。。。。

まぁ、地道にカーリングの裾野を広げていくしかないんだろうけどもね。

全てのシートで試合が終わったのが22:00頃。
それからスカイトレインとバスを乗り継いで、宿に着いたのが23:00頃。

なんか、深夜のバスは怪しい。黒人の集団が大騒ぎしてるし、タバコのように見えるけど煙の出ない何か得体のしれない物を吸ってるオバチャンとかいるし。
次からは、22:00終了のゲームのときはタクシーを捕まえた方がいいかも。

明日は、対ロシア戦と対ドイツ戦を観戦。
決勝T進出を考えると、絶対に落とせない戦い。頑張って応援してきます。

バンクーバレポート(その2/対ロシア戦)

Vancouver City Centerのスターバックスから。

今日は 9:00〜 vsロシア戦、19:00〜 vsドイツ戦を観戦の予定。

昨日は男子の試合を観戦していて、宿に着いたら23:00、日記を書いたら25:00になっていたので、念のため、目覚ましを6:30にセットして寝た。

だが、目が覚めたら8:10だった(←氏ね)。やばいやばいやばいやばい。

とりあえず、5分で準備して宿を飛び出す。
見ると、向かいの角を410系統のバスが今まさに曲がろうとしているではないか。
手を振りながら全力疾走。バスを待っててくれた運ちゃん、ありがとう。

RichmondからSkyTrainに乗って、King Edwardで降車。シャトルバスに乗ってOlympic Centerに向かう。到着すると、、時刻は8:55。だが、テロ対策の手荷物検査の列がもどかしい。

結局、会場に入れたのは2ENDの近江屋さんが投げているあたり。

ただ、展開的には3ENDまでは小林さんも解説のしようがない感じだったので、とりあえずOK

4END、石崎さんのウェイトがずれたところを攻められ、この試合初めて石がハウスの中に溜まる展開に。目黒さんのショットも、相手の後ろに回り込むには至らず、ラストはウェイトが弱く早めにカールして、ハウスの中にある相手の3個が丸々得点に。

5END、ダブルコーナーガードが外されたので、カマーで攻めていくけども、隠れ切らずにその度にロールを決められてかなりピンチ。目黒さんのラストショットは4フット内に入らなきゃいけないけども、これもウェイトが少し弱く、早めにカールしてしまう。
それでも、No.4/5よりは内側まで持って来た。近江屋さんの「HURRY!!」の声が非常に悲壮だった。

ここまで0−6でおやつタイム。自分の周囲一角は日本人ばかりだったんだけど、かなり深刻なムードが。


6ENDもダブルコーナーガードを外され、漂う重い空気。
駄菓子菓子、目黒が2投で局面をひっくり返した。
目黒一投目、相手のセンターティー前のストーンを打ってロール。完全にロシアの石の裏側に回りこむ。ロシア、ここでタイムアウト。
ロシアはセンターにカム(悪くても2点?)を狙うが、ショート気味でガードに接触。
目黒のラストは、正確にロシアの石を叩き、少し本橋の投げたNo.3にかすったものの、3点を返す。

まだ点差は3点あるんだけども、目黒さんにすればこれで一息つけたし、ロシアにしてみれば焦りが生まれたんじゃなかろうか。7END以降、ずいぶん迷う場面が増えた気がする。

7END、ここから石崎さんに代わって山浦さんが入る。で、オーダーも山浦→近江屋→本橋→目黒の順に変更。これって、ルール的にありなんだっけ??

先攻の7END、ティー前のハウス中心付近の攻防。
このエンドも、目黒の2投で局面を一気にひっくり返した。
目黒一投目、2個並んでいたロシアのNo.1/2ストーンをロングガードをかわして見事にダブルテイクアウト。2投目、あと40cm手前だったら Perfect! だったが、見事にNo.1/2/3/4を確保してロシアのラストショットを待つ。ロシアのスキップ、ガードに触れるのを恐れたか、少しワイドに出たため、日本のストーンに触れることなくティー奥へ。

3点+3点を失った後、3点+3点を取り戻してゲームは振り出しへ戻る。

8ENDはうって変わってクリーンゲーム。だけど、近江屋さんが一本ヌルーしてしまった関係でロシアにNo.1/2を作られてしまい、ダブルテイクアウトもできなかったので2点を失って6−8に。
あと、このエンドの途中にカナダ−米国戦がコンシード。ひときわ大きな拍手が。

9END、ロシアはセンターの6〜8フットの位置に鉄壁のガードを置くも、近江屋のロール、本橋のドロー、目黒のドローが素晴らしい位置に決まって、後攻ラストショットの時点でNo.1/2/3を確保の状況。
仮に赤を動かしでもしたら大事なので、目黒さんの選択は10時方向ハウス外の相手ストーンを使ったヒットロール。まぁ、これならセーフティ…ってウェイト強くない!?
これ、ロシアのストーンの後ろを通過して事なきを得たけど、当たる角度がもう少しフラットなら味方を叩いたんじゃ…。

とにもかくにも、1点リードの10ENDは見ごたえがあった。
本橋のショットが相手の石を叩いて、ハウスの隅に2cmほど引っかかった状態。13時方向ハウスの20cmほど手前にロシアの石が。
ロシアとしては、No.1/2の状況を作って2点取りたい。日本としては、ハウスの中心付近にもう一個置いてダブルロールインを防ぎつつ、1点を取らせたい。

となると、ダブルロールインの方が先か、ハウス内のロシアストーンをテイクアウトしつつ、中心近くにステイするのが先か。結果的に、本橋さんの2投目でヒットステイ。ロシアは1点取るしかなく、日本後攻でエキストラエンドに。

ちなみに、9ENDの辺りから、カナダが既にコンシードしてしまったため、手持ち無沙汰なカナダの観客が『日本チャチャチャ!』に参加。地響きのような…(笑

エキストラエンド、ロシアは前を固めるし、日本はそれを外していく・・・が、最終的にはロングガードの裏にロシアのNo.1ストーンという局面。目黒のラストショットはコントロールウェイトで手前のストーンをかわして奥を狙う。イエスのコールがかかった瞬間、まさかナローに出たかと凍りつく(横からではラインがわからない)が、すぐに「ウォー」のコール。綺麗にNo.1ストーンに吸い込まれるようにヒットして勝負あり。

最初0−6の局面ではもうダメかとも思ったけれども、何とか頑張って取り返してくれた。諦めないそのタフさがすごい!

あと、関係ないけどロシアの選手はみんな美人そろいですごい。
背が高くてみんなモデルみたい。試合そっちのけで眺めていたのは秘密だ(嘘

バンクーバレポート(その3/市内観光編)

さて、大逆転のロシア戦の後はしばらく時間があるので、ダウンタウンに買い物に。

まずはお腹が減ったので、フードコートで食事。
そして、スタバのwireless internetを使ってmixi日記に書き込んだり。

要は、東京でいう百貨店みたいな場所で、いろんなブティックとかが集まっている。
興味ないのでパスパスと思っていたら、『OLSON』という店の名前を見つけたので、
そのフロアに行ってみると…。
『OLSEN』という婦人服のブランドだった。紛らわしいわ!

写真は、紳士服のコーナーで見かけたマネキン。
うむ、やはりカーリングは紳士淑女のたしなみという事ですな。

ぶんたまさんに、CASの賞品にオリンピック関連グッズを買ってきてほしいと頼まれているので、
五輪公式ショップに行ってみる。デパートの一角が五輪公式ショップという事で、混みすぎないよう入場制限をしている。
「中に入るにはどこへ行けば?」
「そこを出て左に曲がったところから入ってくれ」

外に出ると、長蛇の列。なんじゃこりゃー!!

しかし、意外に行列の掃けるのが早く、30分程度で中に入れる。
日本の感覚だと3時間コースの行列に見えたんだけどwwww

中は五輪関連グッズ。
カナダ人の間で大流行の五輪ミトン(手袋)を買って帰りたかったんだけど、SOLD OUTで残念無念。子供用のしかなかった。Mixi情報によると、空港のショップには置いてあるらしい。

で、自分用含めもさもさっとお土産を購入。
個人的に一番気に入ってるのは、五輪記念コインの詰め合わせ。
(まぁ、CASの商品になるんだけど)

自分向けには、カーリングの時のウェア。はい、これから白色から灰色に変わります。
オリンピックのロゴ入りww

てな事をしているうちに、17時。日本−ドイツ戦は19時〜なので、King Edward駅に移動することに。

バンクーバレポート (その4/対ドイツ編)

というわけで、ドイツ戦。

入り口からカナダ人ノリノリである
街中のいたるところで、突然『レッツゴ〜♪カナダ♪』と歌いだすwww

会場に入ると、昨日、Mixiの「Go!バンクーバ」コミュニティに記念写真をアップしておられた某氏の姿を見つける。同じ業者を通じてチケットを手配したので、近い場所に席が配置されたのか…という事は、明日の試合(JOC割り当て分)はきっと青森関係者の近くだなw

持参したメッセージ入り日の丸のセッティングにご協力いただく。
日本のカーラー諸氏にも見えるように、日本の試合のシートの裏側の低めの位置にスタンバイ

そろそろ眠いので、各エンドの詳細云々よりも気がついた点。
あまり負け試合を細かく書きたい気にならないというのもあるが。

この試合も、クリーンゲームから。もしかして、序盤のシンプルな展開は、後半で時間を使うための布石なのかしら?
ただ、目黒さんは先攻の時に相手に一点取らせるためにクリーンな展開を取る傾向があるように見えるけども、オリンピックのレベルともなると、なかなか教科書通りには運ばないようだ。昨日今日と、あまり成功率は高くないように思う。

目黒さんのショット自体は冴えてると思うし、いざという時に一投で局面を打開する力は持って
いるんだから、もっと自信を持って投げてもいいと思うんだけどねぇ。
6END、ハウス後方の相手No.1/2を一気に弾き出して2点を確保したみたいに。
あれ、後ろからみるとかなりタイトなラインを通した上に、しっかり曲げて2個のストーンの間にドンピシャで当ててる。かなりすごい。

7END、これは1点取らせる局面が成功したケース。ただ、点差と残りENDを考えてもスチール狙いでも良かったんじゃないかと思える。ドイツの後攻ラストショットの選択がどうも自分には腑に落ちない。ハウスに日本のストーンが3つあり、トリプルも不可能な局面なら、あえてヒットロールなんかしなくても、バッキング付きのドローでいいじゃんとか思うんだけど。

8ENDは逆に1点取らされる格好。9END、うまくガードの裏、ハウスのセンター付近に石を密集させて、隙あらばスチールの構え。だが、相手スキップの一投は Amazing!
10時方向からロールさせ、中央の団子に当ててプッシュ。9ENDで2点を奪われてしまった…。

10END、置きに来る日本をロシアが弾く展開だが、ロシアのミスもあって何とかハウス内にストーンを2個置ける展開に。ロシアはタイムアウトのあと、なぜかドローに切り替える。
中央付近に溜まった石は、No.1日本、No.2ロシア、No.3日本。

ここで目黒さんの選択は、ロングガードをギリギリでかわして、No.2ロシアだけを叩いて後方に、自分はステイしてエキストラという青写真だったと思う。
最終的には投げたストーンの当たりが薄すぎて、No.3圏外にまでロールしたわけだけども、まさかあのラインを狙ってくる&通してくるとは思わなかった。お見事、ナイストライ。


その後、カナダ−中国戦を最後まで見てから宿に帰る。
カナダのスキップが、最後のドローをガードストーンに当ててしまった時(この瞬間、中国の
勝ち)に、中国のサードがぽん、と隣に立ってたスキップ王さんの腰を叩いたのが印象的。
相手のミスで決まっただけに、大騒ぎするのもカーリング精神に反するんだろうけども、やっぱりカナダに勝つってのはそれくらい嬉しい事なんだろうなと推測。
写真は中国−カナダ戦の一コマ。なんてレベルの高い試合をしてるんだ!!

で、エキストラまで見てしまったので、宿に着いたのはまた23:00頃。
しかも、風呂の照明が壊れていて風呂に入れない。朝風呂にする。うがー!!

バンクーバレポート(その5/対スイス戦編)

そろそろ睡眠不足が祟って眠い。体調が良くない感じ。
頼むから、最後の試合を観戦する明日まではもってほしい。

今大会の関ヶ原決戦とも思えるスイス戦。

同じ三敗同士というのが信じられないくらい正確なショットで置いてくる。
で、こちらはどんどん苦しい状況でショットを打たざるを得なくなる。

例えば、1ENDは途中まで完全に2点ゴチの流れだったわけだけども、本橋さんのテイクが左にロールすべきところ、そのままステイしちゃったために、日本のNo.1/2が近い状況になり、結果はダブルテイクアウト。目黒さんは結局1点を取らされる事になってしまった。

でも、実際にロールするのとステイするのでは、当たる位置の違いは3cm程度。
要は、そのレベルの違いをコントロールできないと、世界で勝つのは難しいって事なんだなぁ、、、、とか思った。

結局、日本の挙げた4点は全て後攻のエンド。オットーに終始試合を支配され続けていたという点で、今後がちょっと心配な一戦でした。
他力本願だけども決勝Tの望みはまだ消えていないので、なんとか残り2試合、気持ちを切り替えて頑張ってほしい。

あと、ひとつ気になったチーム青森の投げ方。
ヒットロールを狙うときに、右側にロールさせたいとしたら、左側からインターンで投げているけども、右側からアウトターンで投げた方がイージーじゃないか??これだと、当たるアングルをスイープで調整できるし。。。。
今日もヒットロールのアングルを間違えて失敗に終わった作戦が何度かあったけど、これってどうなんだろう。
青森レベルのチームなら、反対からのラインに修正するだけで容易に対応できそうな気がするんだけどなぁ。。。。

関係ないですが、写真はアンナちゃん(ロシアのスキップ:アンナ=シドロヴァ)のモノ。
需要が多そうな感じがしたので、コンシードの後のエンドに撮影してましたwww

バンクーバレポート(その6/Vancouver Curling Club編)

スイス戦の終了後、Vancouver Olympic Center隣接のVancouver Curling Club(VCC)を訪問する。オリンピック期間中、VCCでは Curling Clinic と題して、非会員の人にもカーリングの指導をするという企画を行っており、講師として長野五輪銀メダリストの Mike Harris を呼んでいる。まぁ、120CADくらいの参加費が必要なので、決して安くはないんだけど…。

駄菓子菓子、実際にVCCの建物(100年くらい歴史のある由緒正しいクラブらしく、由緒ある建物である。)を訪れて受付を済ませてみると、この時間帯の申込者は自分1名だったらしい。というわけで、Mike Harrisとマンツーマンでレッスンを受けることになる。参加費が安くないなんてつぶやいてマジごめんなさい。

何回かインターン・アウトターンの両方のデリバリーを観察して、3つ指摘事項があるとの事。

一つは、ストーンを持つ腕が真っ直ぐに伸びていて "extension" が無いこと。
肘を180度伸ばすのではなく、(例えば)160度程度に保っておいて、蹴り出したは良いがヒットのウェイトが足りないとか、ラインが微妙にずれてるとか、そういう場合の微調整をできるようにするのだとか。
確かに、翌日のゲームで本橋のテイクショットを観察してて、最後に押してパワーを与える時に、一度引いて押し出すという動作をしていたように思える。
日本のコーチングでは、基本的に腕を伸ばしてブレないようにすると教わったハズだけども、それも一長一短って事か。

Make Harris曰く「君は常に正しい方向・強さで蹴り出せるのか?私は無理だ。なので、微調整は必要なんだよ。」との事。確かにそりゃ無理な相談だ。

あと、インターンの時にストーンが身体の正面にきていないので、リリースの時に余分な斜め角度が付いてしまい、他の人よりも余分にカールするんじゃないか?と言われた。

そwwwれwwwかwww

確かに、試合で例えばhibiki-cさんの後に同じラインで自分が投げたら、自分のストーンが余分にカールしてガードに当たったりした事が何度かあった。そんな所に原因があったのね!!

何度かVCCの氷でデリバリーの練習をしてみて驚いたのは、本当によく曲がる事。体感で8-10フット程度は曲がったんじゃないかなぁ。山中湖で壁→中心のラインと同じくらい、右にも左にも曲がる。これだけ左右に自由自在だと、カマーを使った戦略も楽しいだろうなぁ…。たぶん、ロングガードにしなくても、3の位置にガードを置いても十分成立するだろうな。

最後のは、俺みたく背が高い人はグライダー(スタビライザー)を使うのは止めたほうがいいんじゃない?って話。スタビライザーを使うとデリバリーの姿勢が低くなるので、背が高い人だと重心の上下移動が大きくなり、バランスを崩しやすい。
そもそもスタビライザを使い始めたのって、TCCの講習会でO澤さんに「ブラシを脇で抱える形になってるので、背骨が"く"の字型になってる」との指摘があり、ブラシを抱えずに済むにはスタビライザーという事だったんだけど、今だとどうだろう。

あと、スイーピングについての新しい豆知識。
基本的にスイープは左右2人でやるけども、常にそれが正しいわけではないと。
2年ほど前から言われ始めた事として、ストーンから遠い方のスイーパーは、ストーンを動かしたい方向を掃く。つまり、より強くカールさせたいのであれば、ストーンから遠い方のスイーパーは曲がるべき方向を掃く。逆にカールさせたくなければ、進行方向を掃く。ブラシの位置が身体から離れると体重が乗らないので、例えば左側にカールさせるなら、スイーパー2人が左側に居てもOK。

確かこれは、園部さんに聞いたことがある。チーム長野でのアレンジかもしれないけど、カールの方向によって、左右どちらのスイーパーが石に近い方を掃くかを決めるとの事。カマーで攻める時なんかは1cmでも大きくカールさせたい訳だし、こういった差が、ゲーム展開上の違いに繋がってくるのかも。

あと、ウェイトを正しく出すには、ストップウォッチを使った練習が大切との事。
これは、やり方的に我々のやってきた方法で良かったようだ。ただ、内的感覚でバック−ホグ 3.xx 秒みたいのを身に付けるには、もっと練習の頻度が必要だわ。
んで、「これあげるよ」と、Make Harrisの使ってるストップウォッチをもらう。うわー、ありがてぇ!

一通りレッスンが終わった後、Goldlineのお姉さんが来ているとかで紹介される。
「俺のブルームはGoldlineだよ。軽くてすっげー気に入ってる。」と話したらなぜかハイタッチで挨拶。営業担当の人ってのは、あれくらいノリが良くないとダメなんだろう。きっと。

なんか色々貰って来た。メープルの葉のロゴが入ったブラシヘッド×2(1個はサイン入り)、長野五輪のポストカード、ピンバッジ。
極めつけは↓の写真。「恐れ多い」に対応する英単語のボキャブラリーを知らなかったので、ただオロオロするばかり。長野五輪の銀メダルを見せてもらって記念撮影(えへ)。

あと、夜になって女子のカナダ代表チームが練習に来るという事で『サイン貰っちゃいなよ』と急かされてこんな事に。
カーリングに使ってるジャージに Cori Bartell のサインを。

でも、大会期間中の代表選手に何を話しかけたらいいかなんて分かんないよ。
要約すると「金メダル目指して頑張って下さい。応援してます。」ぐらい(汗

VCCを後にすると、まだ19:00くらいだったので、午前中にちょっとうろついたYele Townという町で飯を食いにいく。この町並みは好き。もう少し日程に余裕を持って行けばよかった。試合が〜22:00とかだと、あまり普通のレストランは開いてないので、真っ当なレストランでの夕食はこれ一回じゃなかろうか(汗)

レストラン・パブ街のメニューを見ながら、美味しそうな物はないかと歩く。
非常に豊満な乳のお姉さんが調理しているグリル。いかんいかん、あれは紛い物だと自分に言い聞かせる。
ある店の前でメニューを見ていると「IKA SUGATAYAKI」とか「TEMPURA」とか書いてある。気になって聞いてみる。
「ここ、アジアンレストラン?」
「いや、タイ料理」
「でも、メニューの一部は日本料理に見えるんだけど」
「大丈夫、辛い味付けをしているから」
・・・辛い味付けをすればタイ料理になるのか・・・

でも、面倒臭くなったので、結局、このお店でお食事。
トムヤンクンとライス、ビーフグリルとデザートを注文。満腹になったので、デザートを注文していた事を忘れて店から出てしまったんだけど、店員さんが後で追いかけて来て、デザートをパック詰めにして持って来てくれた。好感度UP。早食いですまん。

そんなこんなで、宿に帰ると22:00頃。ちょっと睡眠不足と疲労の蓄積がハンパないので、日記の更新は諦めて寝る。

バンクーバレポート(その7/対スウェーデン戦編)

翌23日は、私のオリンピック観戦の最終日。
疲れは残っているが、少し厚着をして観戦に臨めば、破滅的な状況にはなるまい。


朝7時に目が覚め、準備して7:55頃出立。一昨日の経験からすれば、これできちんと
1ENDから観戦できるはず・・・甘かった。
入り口のセキュリティチェック待ちで長蛇の列が。結局、入場できたのは9:10頃。

これで、9:00〜の試合は2回とも遅刻という事になるが、前回は逆転勝利を収めたロシア戦。
ゲン担ぎという事で前向きに考える。

実はスウェーデン戦はかなり疲労困憊だったので、写真を撮るのを忘れていた。
体調的には実はそれくらい辛かった。。。。

でも、試合の要点は忘れないうちに書いておくのだ。

まず、最初のポイントは3END
相手がNo.1-3まで持っている状況で、目黒さんの選択は、ちょい強めのドローウェイトで僅かに押せる可能性のあるNo.4ストーンを軽く押してハウス中心部に。
このショットが決まった瞬間、このエンドはスチールだと思った。いやマジで。
でも、ノルベリは自分のストーンにアングルを付けて当て、背後の日本No.1をピールアウト
何が起こったのか、正直よくわからんかった。
が、これでスウェーデン3点。かなりまずい状況。

ただ、中盤の5END/6ENDは立ち直ってゲームの展開を支配していた。

5END。ダブルセンターガードからジャムな展開を作り、相手サードのドローがショートしてバイターの位置で止まったところで、目黒さんのショットが決まってNo.1-3
相手に1点取らせて後攻をゲト

6END。途中、相手のストーンがハウスに溜まるいやな展開になりかけたが、本橋さんのフリーズが決まって、相手はそれを出し切れず。ノルベリに際どい場所に置かれるものの、目黒さんも丁寧に叩いて味方の石を出すことなくステイ。3点返す!5−6!

次の7END、目黒さん最後のショットで痛恨のスルー。これ、現地ではよく分からなかったんだけど、ニュースでは何かゴミを噛んだとか言っていた。痛すぎる。。。
確かに、ほぼ満員の会場で、防寒着の綿とかが結構飛んでいた。クリーンは重要。
ただ、角度的にはかなり難しい所(スウェーデンNo.1ステイの可能性も高い)だから、ティー奥のスウェーデンの石にくっつけても良かったとは思うんだな。

事実上、これでゲームは決まったみたいな感じ。
逃げ切りにかかるスウェーデン、こっちがガードを置いてもウィックで外しにかかるし。
うわー、見てて憎々しい。でも上手ぇ。
シートのギリギリに飛ぶけど、アウトにならない絶妙なショット。
コーナーガードを基点になんとか組み立てようとするも、要所でダブルテイクアウト…。

結局、9END終了時点で10-6。点差はかなり絶望的なんだけど、チームで長い相談の後、目黒さん、最後の可能性がある限りは試合を続けることを決断。
隣のシートでは、スイスが5ENDくらい連続でスチールして早々に米国を下している。
そういった事も頭をよぎったのかも。

ただ、粘りはしたものの、最終的には目黒さんのラストショットを前に数学的な可能性も消滅し、コンシード。残念無念…。



この後、試合会場を後にして、バンクーバのダウンタウンに向かった。
飯を食べるためと、どこかスターバックスのソファーで寝るためwww
本当に体調的に辛くて、このまま歩き回っていたら死ぬかと思った。

なので、昼ご飯は日本食。TERIYAKI Beafというのを食った。そこそこ美味かった。
その後、ソファのあるスタバを探す。あった。

その前に、市内でこんなアトラクションを見つける。

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乗ってみようかと思ったが、すごい長蛇の列。ショッピングと違ってなかなか進まないので、マジ3時間コースとか思って諦める。
さすがにこの体調で3時間も立ちっぱなしだと最後の試合の前に倒れるwwww

バンクーバ、意外に乾燥しててノドが痛かったので、スタバでチャイ・ラテとフルーツ盛り合わせを購入してソファーでうとうと。幸せ。。。。
気がつくと、もう3時半。外では雨が降り出している。これがバンクーバの典型的な気候らしい。
ここまでの3日間、全くの快晴続きだったので雨具は持ってなかったが、諦めて購入。

雨のバンクーバ市内の写真をお楽しみください。

トロリーバスが走っている!電池型の電気自動車より燃費はいいかも。

五輪公式ショップの隣のドラッグストアで、公式グッズの半額セール。

あまった時間で、再度オリンピック公式ショップへ。連れの人へのお土産と、みっちゃさんに頼まれていたカウベルを探しに。なんか、五輪終了が近付くにつれて値下げされてるような気がするんだが…。(一昨日、80CADで買ったジャージが、64CADで売られてた。ショボンヌ)

バンクーバレポート(その0/出発編)

厳密に言うと、これは出発前の記録でもあるわけだが。

プロデュースド by せりあさんによる、女子カーリング『日本 vs イギリス』の観戦イベントに参加、その足で成田空港に向かっているNEXの車内でこの日記を書いている。

六本木のシダックスに参集、およそ20数名程度が集まって応援。
今日は土曜日の12:30〜NHK総合での生中継と、まさにバンクーバ五輪を通して、最も多くの人に観戦の機会があったゲームではなかろうか。
(さすがに平日2:00AMとか7:00AMは厳しいよね・・・)

放送時間の関係で3END、日本1−0英国で日本先攻の場面から。
目黒のラストショットでピールアウトになってしまうミスが出たものの、 英国スキップエヴァ・ミューヘッドのラストもピールできずステイ。
1点取らせる事に成功。

後攻の4END、相手のラストはNo.1/2を確保しに行くドローだったが、ウェイト強く若干奥に行ってしまう。No.1/2ではあるが、距離近くダブルテイクアウトが可能な位置。
目黒さんの本来の作戦は、左→右と当てて両方を出す狙いだったんだろうけど、少しワイドに出て右→左に当たって3点。
前にある石を避けるタイトなラインを狙わなくちゃいけないから、ナローにだけは出ちゃいけないという心理だったのかな…。非常によく理解できる(笑

5ENDは2点返されて、4−3とリード、後攻を持っておやつタイムに。

前の中国戦ではイマイチというか、いま二つだった近江屋さんが後半に素晴らしい働きを見せる。何ENDだったか少し定かじゃないけども、狭いラインをジャストのウェイトで通してセンター近くのストーンに当てて、石半個分をずらすロールとかがビシビシ決まっていたので、目黒さんも楽だったんじゃないかと思う。
(あ、しかし一本ヌルーがあったような…。)

後半はかなりタイトなライン取りを要求するショットが沢山あったけども、チームJAPANの精度が神がかり的。本橋さんのダブルテイクアウトとか、目黒さんのレイズテイクアウトとか、完全にお腹一杯です本当にありがとうございました状態。

6ENDは少し英国に形を作られたものの、目黒さんのこれぞスキップというドローで1点。事なきを得る。5−3

7END、確か本橋さんが長距離のダブルテイクアウトとか、近江屋さんの神ロールがあり、最終的に1点スチール。6−3

8END、英国には非常に難しい陣形に。センターの日本のストーンの後ろに、英国、さらに日本の石が団子状態。しかも、前はがっちりガード。
これを見ていたぶんたまさん、1点スチールは間違いないと信じてトイレに。

だが、英国はここで信じられない(Amazing!)なショットを選択。10時方向の石にヒットさせ、ストーンの方向を変えてセンターに。見事ヒット!
微妙に最後のストーンが中心に近く、英国が一点を返して6−4

後攻の9END、日本としてはこのエンドブランクでも良いはずだけど、盤面がゴチャゴチャしはじめる。スキップ目黒のラスト1投を残した段階で、相手にNo.1/2。ガードストーンに守られている。最後のENDで後攻ということを考えても、2点までなら取られても大丈夫な場面。
俺なら3/4は見えている相手No.2を10時方向から押して、ダブルで出せたら儲けもの。残して相手に1点でもいいやと思いそうな場面(しかも目黒さんは左利きだし)。
しかし、目黒さんの選択は、味方の石をピンポイントで押して、相手のNo.1/2の両方を弾き出す Amazing! Amazing! Amazing! な一投。狙って本当に決めてしまうのがすごい。

ニュースなんかでは『大量5点を奪って突き放した』という書き方が多いけれども、これ、実際はそこに至る試合展開の中で、英国に対して大量失点のリスクを犯してでも先攻でスチールを狙わざるを得ないという流れを作ったという事だわな。

マジで見ごたえのある神ゲーム。そして、土曜日の午後という、日本の視聴者に優しい時間帯にNHKの地上波でこのゲームを放映できた意味は限りなく大きいように思う。

実はこの試合、(ドメスティックに)解説はぶんたまさんがしていて、小林さんの解説はあまり聞けてなかったんだけど
『カーリング』コミュニティ『【ネタバレ】予選 イギリス戦』トピックでの書き込み

今日の小林さん
序盤「カーリングが分からない人のために解説する(キリッ」
中盤「相手の国のためにも中立に解説する(キリッ」
終盤「イエース!イエース!イエーーーーーーース!!!!」

たすけてwwwwwwwwwww

これは見てみたいwwww


試合終了後は、六本木から地下鉄で東京駅。NEXに乗って成田空港に。
19:00成田発バンクーバ行きのAirCanada便に搭乗。普段はJALでごじゃるので、第一ターミナルは確か初体験だったような気がする。
一応、夜に出て朝に着く予定のフライトなので、機内では睡眠を心がける。
「青森ドロップキッカーズ」読了。機内食を食べてみて、JALは頑張ってるんだなぁというのを実感。

翌、現地時間の10:56に現地に到着。ブリティッシュ・コロンビアの島の上を通過し、入り組んだ海岸線の奥に広がるバンクーバの町並みは綺麗。
雨が多いと聞いていたが、現地は雲一つない快晴。

日本時間では朝。ちーと眠いが、これから宿からカーリングの行われている Vancouver Olympic Center へ公共交通機関を使って行く予行練習。
あと、ダウンタウンで飯を食うことにしよう。この辺、コンビニの一つもないのよね。住宅街だし。

バンクーバレポート(その8/対デンマーク戦編)

2月23日 19:00 vs デュポン姉妹率いるデンマーク戦

今回の観戦ツアーの最後の試合であり、既に予選敗退が決まった日本代表チームにとっても、
バンクーバ五輪での最後のゲームである。バグパイプの演奏に先導されて入場してくる選手達。感慨深い。

試合前、カーラー各位のメッセージを書いた国旗をポールに結んでいたところ、実況席の小林さんに発見され、記念の一枚。残り試合も解説頑張って下さい。

試合開始。
1END/2ENDは静かな攻防。

試合が動いたのは3END。相手のスルーを契機に、テイクの打ち合いからガードを配してのゲームになる。だが、本橋さんのガードが僅かストーン半個ずれたのを見逃してくれず、ダブルテイクアウトで局面がひっくり返る。そして目黒さん、痛恨のスルー。
見てたのは横からだけど、ちょっと幅に対してウェイトが強かった気がする。
最後にドローをきっちり置かれて0−3。ありゃりゃ。

4ENDも、目黒さんの1投目でロールしたかったけども、反対方向に流れて3点ならず。
2点返して2−3。おっしゃまだまだ。

5END、途中で相手のダブルテイクアウトもあったり、タップバックがずれたりと、緊迫した場面もあったけど、目黒さんがポケットにきっちりフリーズを決めて、1点取らせて2−4。

6END、中継を見れなかった人にはイマイチラストショットの意図が分からなかったとの事。
これは目黒さん、完全に3点を取ろうとしたショットでした。本橋さんの2投目、自身の1投目が完全にティー前を支配できず、微妙にNo.2/4だったので、相手のNo.1を押して自分のNo.2を押し、相手はピールアウトさせつつ、押したNo.2で相手No.3をアウトにしようという作戦。
角度が完璧なら自分のNo.4は動かないので、もし自分がスキップでも同じ選択をしたと思う(成功するかどうかは置いておいてw)

ただ、ちょっとウェイトが強すぎて、自分のNo.4ストーンにまで接触してしまった。
ノーマルダウンくらいのウェイトで、微妙なアングルの調整はスイーパーに任せた方が上手く行ったかも。何はともあれ、同点に追いつく。4−4

7END、クリーンな展開を保ってブランク。綺麗にセンターガードを置けたんだけども、ロールする方向が逆になったり、ステイしたりと、なかなかジャムな展開を作れない。
まずいな...偶数エンドでの後攻を取られたぞ。

8END。石崎さんのショットは結果論ながら綺麗なダブルセンターガードの形になる。
先攻だけども結構期待できる…が、山浦さんのカマーが前を割ってしまった。
前後に距離のあるセンターガードだと、カマー合戦になりがちなので、スチールの展開もアリかと思ったが…。
山浦さん2投目、本橋さん2投目でダブルテイクアウトを狙うも決まらず。
この辺、微妙な、それこそ数cmのレベルのコントロールで相手に分があった気がする。
目黒さんのラストショット、観客席からの視点だと思わず『やめて!萌絵ちゃん!』と叫びたいくらいのアクロバティック 赤→赤→黄→黄 のアングル・レイズ・ダブルテイクアウト

でも、ここでうまく処理できないと、3点を献上した上に、10END先攻という展開。
『がんばれ!目黒!』と祈るが、無情にもアングルがついた当たり方で、相手のストーンを動かすことはできず。嗚呼、4−7

9END、そりゃ逃げにかかるよな…。
結局、折角の後攻も1点を取らされる形に。
ただ、2点スチールと、3点後攻と、難易度的には変わらないかも。
応援席も一段とボルテージが上がって『日本!』コール。既に試合の終わったカナダの応援団も混じって『NIPPON!!』コール。まるでホーム会場のようだ。

10END、なんとか2点を取りたいところだが....
あぁぁぁぁ、、、石崎さんの置いたガードが見事にウィックでずらされた。なんて憎々しい。
目黒さん、なんとか反転攻勢をしようとガードを置くが、ことごとくヒットで打たれて、刻々と残り少なくなっていくストーン。
本橋さんは相手ストーンの裏にカマーを試みるも、ヒットできる位置。目黒さんの2投目もカマーすることができず、これを弾かれたところでコンシード。残念!

これで、チーム青森のバンクーバオリンピックは終わり。
試合が終わった後、静けさを取り戻したシートの周りを名残惜しそうにぐるりと一週歩いて、観客席の各区画ごとに応援へのお礼をしていた目黒さん・本橋さんの姿が印象的でした。


観客席からは「ありがとう!」「胸張って日本へ帰って来いよ!」の声

外野からは色々とノイズが聞こえてくるかもしれないけども、チーム青森が全国のカーラーの代表として世界の競合と全力を尽くして戦ったという事は、なんら恥じることの無い事実。
3勝6敗(8位)という成績だったのは、勝負の時の運もあるし、100%の力でぶつかり合った結果の力不足という事もあるだろう。

誰のミスがどーのこーのとか、そういうのはコーチなり協会なりがきちっと分析して、今後の強化方針にフィードバックすれば良いだけ。
自分としては、わざわざ地球の裏側に出向いてまでその場の空気の中でゲームを見る事ができたというだけでも、素晴らしい経験だったように思う。

チーム青森/チーム日本に拍手!!

バンクーバレポート(その9/帰国編)

最終デンマーク戦を観戦して、King Edwards駅から Canada Train で Richmond Brighouse駅へ
そして、バスで宿へ帰る。この時間帯、帰りのバスである410系統は30分毎なので、結構待つ
事になる。

しばらくすると、バスがやってきた。401系統…だめぽ。
またしばらくすると、バスがやってきた。403系統…だめぽ。
さらに、バスがやってきた。NOT IN SERVICE…だめぽ、と思ったら、運転手が
『お前ら、何のバス待ってるんだ?』
「410」
「410」
「402」
「410」
『よし、俺に任せろ』

という事で、そのバスは410系統に早代わり。カナダのバスってフリーダムなのねwwww

宿に帰ると、もう疲れ果てたって感じ。
風呂に入る。欧米の風呂はシャワーを浴びるように作られているが、知らん。風呂だ風呂。お湯を張って久々にリラックス。


翌朝、宿のオーナーがバンクーバ国際空港まで送ってくれることになっていたので、そそくさと荷造り。まだ全身的な倦怠感は残る。
飛行機の中は結構冷えるので、観戦中に来ていたバイク用のオーバーパンツを着込む。

Richmondから空港に向かう間、スピードスケートの会場、Olympic ovalが見える。

高速道を走り、五輪のモニュメントを脇目に、空港が見えてくると、もう一度、この場所を訪れることがあるかなーと、ちょっと感慨に浸る。

空港で遅い朝ごはん。なんせ、昨日の夕方から何も食べてないので本当に腹ペコ。
何か文化侵略くさいレストラン(写真)があるが、ピザとかハンバーガーもねーだろという事で、チャーハンと酢豚と麻婆豆腐のセットを頼む。

セキュリティチェックを抜けて、職場その他へのお土産品を探す。
おや、オリンピック公式ショップが。そういえば、みっちゃさんにカウベルを探しといてと
頼まれてた事を思い出すと…あった。即購入。

その他、メープルシロップのお菓子等を購入して53番搭乗口へ。
まだしばらく時間がある。眠い。気がつくと、ソファに横になってて、搭乗時間の5分前だった。

わさわさと機内に乗り込む。

機内ではひたすら寝るのと、読書と、あとMixiの日記を書いてたw

帰りの機内では『FREE-無料からお金を生み出す新戦略-』を読了
興味深い視点が提起されていた。これはまたどっかでレビュー書きたい。

エアカナダの機内食はこんな感じ(写真)。
普段JALユーザの俺様には貧相に見えるけど、普通のエコノミーだとこんなもんかな?
たださすがに、JALの機内食とエアカナダの機内食の間に、3〜4万円の価値の差は見出せない。

成田に到着。総武線が信号故障の影響で成田エキスプレスの運転再開の目途が立っていないらしい。
まぁ、安いしスカイライナーで帰るか。日暮里乗換えで、目黒から東急線。
西小山に帰って、いつもの駅前の定食屋で肉野菜炒めライスを注文。
なんか帰ってきた実感がする。

疲れた。本格的に風邪をひかないよう、ビタミンウォーターを購入して帰宅。

畳の上の布団は素晴らしい。

写真はお土産の一部。まだ部屋の片付けとか、CASの景品一覧のぶんたまさんへの送付とか色々あるけど、とにかく疲れた。寝る。

以上、KaiGaiのバンクーバ訪問珍道中でした。